まち情報
まち情報<詳細>
街活インターン生レポ 【八百宿とは?~管理人:細井さん の考える宿場町の再生~】
先日、杉戸町にある古民家オープンシェアスペース「八百宿」を訪問しました。ここでは〔たくさんのひと・もの・コトがやどるばしょ〕というコンセプトのもと、作業場としての貸し出しやパン・お菓子・ハンドメイド品を販売する場所として営業をしています。そんな八百宿は、杉戸町にどのようにして関わろうとしているのでしょうか。その構想を管理者の 細井 愛さん にインタビューを行い、今後の展望をお伺いしました。
「子どもたちのお仕事体験」による展開
細井さんは興味を持ったものに対し、積極的に活動をしている方でした。
しかし、細井さんの過去は今と全く異なるものでした。学生時代は、ただなんとなく勉強し、漠然とした状態で進学をしました。そのため、高校を卒業して働き始めた際には社会のルールや仕事の進め方を叱られながら教わっていったとお話ししていました。
「中高、もっと言えば小学校高学年ぐらいから、もっといろんな仕事をして、もっといろんな世界を知っていればどんなに良かっただろうってすごく思いました。」
そんな思いをした細井さんは「もっといろんな経験を子どもたちにさせてあげたいな」という思いを抱き、子どもたちにお仕事体験ができる場を開きました。その事例の一つが【子どもバーテンダー】でした。それを開いた際の細井さんは
「お仕事体験とかって興味持つのは小さい子で多かったりするので、小さい子には楽しいイベント、中学生には本格的にバーテンダーの世界をちょっと教えるっていう感じで、2つに分けて行いました。後者の方が私のやりたかったことで、 そういうきっかけをもっと増やしてあげたいなと考えていまして、この活動の中でも一部そういうことを取り入れていきたいなと思っています。」という考えを明かしてくださいました。
また、「今後は幅を広げて、仕事体験だけじゃなくて、お金やビジネス的なことの講座もやっていきたいなと思っています。」とお答えしていただきました。
この事業は今後、子どもたちの将来における可能性を広げる「体験」として、期待の高まる事業であると私は強く感じました。
新たな「宿」の形 ~「体験」もできる場所へ~
更に、このような質問もありました。
「八百宿は今後、外部に魅力を伝えることを考えていますか。」これに対して、細井さんは魅力発信にかなり意欲的でした。
また、今年2024年の秋には宿泊宿としてのオープンが予定されています。この宿の方針は
「町全体を楽しんで帰ってもらうみたいな滞在型の宿泊をもっと増やしたいなと思っています。その中で、ここが一つのメインスポットみたいになったらいいなと。八百宿に来たら宿泊と交流・体験ができる施設を考えています。あと、誰か飲食店を八百宿でやりたいって人が見つかったら、カフェを併設するとか、そういうね、もっといろんなことができるなと思っています。だから、飲食店付きの宿泊施設が今私の考えているところです。」とお答えいただきました。
昔は宿場町であった杉戸町を細井さんは
「観光スポットじゃないからこそ、日本人の日常を知れるみたいな良さもあるし、日本人にとっても落ち着くまったりさがあると思います。(中略)杉戸町に泊まって、まったりとした古民家の中でゆっくり過ごしたり、街の人と交流したりとか、ちょっと田園をサイクリングしたりとか、 そういう過ごし方をするのにもすごくいいところなので、ぜひ来てもらいたいなと思っています。」とおっしゃっていました。
子ども・大人問わず、訪れた人に何か「体験」という「経験」を付加した宿場町の構想は、今後の杉戸町の象徴として期待される要素となります。ぜひ、八百宿を訪れて「体験」をするのはいかがでしょうか。
八百宿さんのオープン日・イベント日はこちらをご覧ください。
「八百宿」HP